メンタル不調は職場環境が原因か

 どんな仕事でもストレスや職場環境が悪いのが原因でメンタル不調を訴える人はいる。その症状はさまざまだ。ストレスコントロールは、社会的問題にもなっており、メンタル不調は珍しくない。

 しかし問題なのは、欧米諸国と比べてそういったメンタルヘルスの治療やカウンセリングが非常に遅れていることだ。職場環境について、例えばブラック企業と呼ばれる労働基準法を軽視しているような企業は現在かなり改善されているが、勤務時間に終了しても仕事が終わらないので、結局勤務時間外で業務をこなすなどをしているのも問題である。

 日常、緊張を迫られる仕事や人と多くかかわる仕事として介護職はメンタル不調による症状がいろいろでている。利用者さんへの暴力やいじめがそれにあたる。「職場環境が悪い」物理的な環境の他に、そこで一緒に働く人との人間関係が大きく影響する。

 いじめがあったりする場合、いくら規定時間どおりの仕事でも転職を考えてしまう。いじめの問題は原因はいじめをしている人がどんな位置づけかによる。管理職の立場の人間は、働く人がいかに働きやすく環境を整えるかが主な業務だが、介護職の管理職はどうしても他のことに時間がとられ人間関係まで手が回っていない。

 メンタル不調での症状は人によって異なるが、わかりやすいのは「口数が少なくなる」「眠れない日が続くようになる」の2つである。メンタル不調は、早期発見早期解決に限る。必ず態度や顔色に変化が現れるのだ。

 この変化は本人があまり気づいていないことが多い。周りの人がいかに気づいてあげられるか、が大切なポイントだ。

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